日本の政治が抱えていた問題は主に3つあった。1つ目は土建業界との結託による浪費、2つ目は郵便貯金からの不明瞭な金の流れ、3つ目は官僚体制の硬直化と浪費だ。このうち1と2は密接に関連しており、郵便貯金が財政投融資として土建工事に使われ、最終的にそれが赤字になると国費などで穴埋めされるというひどい状況がまかり通っていた。この1と2を直したのは疑いもなく小泉元首相の功績だ。
一方でアメリカ型の自由主義を導入した結果、貧富の差が激しくなった上に経済力もあまり増えなかった。一時の破滅的な経済状況を脱したのは功績と言えるが、経済全体を見ればあまりいい評価は与えられない。
つまり小泉元首相の功罪は、政治的には○、経済的には△程度だろう。しかし今のニュースや政治家の発言を見ると彼の功績をほとんど認めていない。それは特に財政投融資の問題を過小評価しているからだろう。浅い分析と言うしかない。
おそらく今回の選挙で民主党が勝ち、最後に残った3の官僚体制にメスが入るだろう。当然激しく抵抗され簡単には進まないだろが、政権交代がなければこれを変えるのはほとんど無理だ。
一方で野党に落ちる自民党はどうなるのか?未だに小泉元首相の功罪をめぐる評価で党内は二分されており、正しい評価ができていない。これだけ経ってもまともな議論が党内でなされていないというのは信じ難い状況だ。長老議員や世襲議員や小泉チルドレンなどが多すぎて能力そのものが落ちているのだろう。政権を取りたければまずこの事を議論すべきだ。それができなければ安定した党内運営などできる訳がない。
2009年08月20日
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