2009年04月03日

G20共同宣言は未来を指し示す

極めて重要なG20が終わり、共同宣言が出された。しかしまともな日本語訳がないのは残念でならない。ロイターが概略を出しているので雰囲気は伝わるが、何より重要な前文の訳が不十分だ。仕方ないので自分で訳してみよう。

1.我々20カ国の首脳は2009年4月2日にロンドンで会合した。
2.我々は近代世界経済における巨大な挑戦に直面している。その危機は前回の会合よりも悪化しており、すべての国の女性、男性、子供の生活を脅かしている。すべての国が解決のために協力しなければならない。グローバルな危機にはグローバルな解決が必要だ。
3.我々は繁栄は分割できないという信念を基準とする。成長は持続的で共有されなければならない。我々のグローバルな再生計画の中核(heart)には必死で働く家族の仕事と必要性がなければならない。世界の先進国だけでなく、途上国や最貧国でもそれは変わらない。そして現在の人々だけでなく、未来の世代の利益も反映したものでなければならない。持続的なグローバリゼーションと全員が繁栄を続けるための唯一の確かな基礎は、市場原理、効果的な規制、強力な国際機関に基づく開かれた世界経済であると我々は信じている。

格調の高さがわかるだろうか?これが世界であり、これが政治である。この文章はオバマ大統領の演説と明らかに共通する雰囲気を持っている。何らかの影響があったのは確かだろう。これが今後数十年のすべての基準になるものだ。そしてこの文章は明らかに国境を越えた世界統治と世界市民という方向を向いている。
もちろんこれで何かが変わるわけではない。約500兆円の景気刺激策も、IMFの強化も具体化しているわけではない。ただ世界経済の方向性がこの前文からぶれる事はない。世界の政治家たちは方向を示したのだ。それが砂漠の向こうだとしても、その先には豊かな大地が眠っている。
すでに株価は上昇に転じており、世界の幾つかの経済指標が底打ちを示している。だがまだ世界は衝撃から立ち直っただけだ。この先にはおそらくひどくゆっくりとした回復が待っている。それでも我々は先に行かなければならない。時代はもう変わったのだ。
posted by 探求者atom at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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