2009年01月14日

新しいグローバリズムの始まり

ブッシュ政権の愚策により起こったアメリカ発金融危機の衝撃はようやく収まったようだ。米Yahooを見るとDOW以外のすべての株価が緩やかな上昇傾向に転じた事がわかる。以前はDOWの株価が世界の株価上昇を引っ張っていたのだから、これは非常に革新的な状況だ。世界の株価下落幅と比べてDOWの株価は十分に下がりきっておらず、自動車産業の崩壊も止まっていないのでDOWはまだ下がる可能性がある。しかし世界の株価がそれに引きずられる可能性は低いだろう。また一時暴落したユーロが再び上昇傾向に転じた。今まで円高一辺倒だったのが今はドル独歩安の状況だ。日本企業のアメリカ向け輸出は相変わらず厳しいだろうが、ヨーロッパ向けの輸出は次第に回復していくだろう。それ以外に原油価格も上昇しつつあるなど、様々な指標が昨年末のショック状態からの脱却を示している。
そして世界を破滅の際に導いた愚かな米大統領はようやく退き、20日からやっとオバマ新大統領が登場する。やるべき事は山のようにあるが彼はもう準備万端であり、すぐに仕事を始めるだろう。決して革命的な仕事ができる政治家だとは思わないが、指導力と調整力があり、何よりも聡明である。困難な道だが必ず復活に向けて進んでいくだろう。
アメリカが先導してきたグローバリズムはもう終わった。先進国の富を途上国の発展のために使ってきたアメリカの金融機関は、一方で世界的な貧富の差とバブル経済をもたらしてしまった。そのやり方があまりに「自由」すぎたからだろう。世界中を嵐のように引きずりまわした「ファンド」の時代は終わった。ではこれから何が始まるのか。
私たちは一つの明白な事実を直視しなければならない。それは今世界の発展を支えているのは途上国だという事だ。すべての先進国が緩やかな衰退に苦しんでおり、それは日本でもアメリカでもイギリスでもフランスでも変わらない。EUの発展を支えているのは先進国でなく東欧などの途上国だ。その一方で先進国はまだ豊かであり、途上国の最下層は未だに貧困に苦しんでいる。彼らを豊かにしなければならない。そうでなければ日本の最下層である派遣社員たちの賃金を上げる事ができない。
私たちはもう世界経済の中で生きていくしかないのだ。経済の面から見ればもう日本は世界の中の「一地方」でしかない。重要なのは一部の人間の幸福のためでなく、すべての人類の幸福のための経済である事だ。そのためには世界的な規則を作らなければならない。世界経済の中でしか生きられない以上、自国の経済を守るために世界と対立するのはもう何の意味もないのだ。金融にしろ貿易にしろ、その道はたやすいものではない。しかしもう後戻りする道などない。
posted by 探求者atom at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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